n8n にログイン機能がつきました

2022.08.25

2回に分けて紹介しました n8n (エヌ・エイト・エヌ) は、フェア・コード・ライセンス、というポリシーの元に、ソースも公開されていて、無料でも利用できるノーコードのオートメーションツールです。

フェア・コード・ラインセンス

「たいていのケースで無料で使えるオープン・ソースだけれども、n8n を使ってビジネスを行う場合は、規模によってはお金を払って下さい」というもののようです。開発チームは n8n を使ってビジネスをすることを推奨していますし、セミナーやチュートリアル、ユーザ・コミュニティづくりも積極的に行っています。ユーザとして利用する分には、無料で利用出来ます。

n8n にはデスクトップアプリもあります

記事では紹介してませんが、 n8n にはデスクトップアプリもあります。

Windows用のアプリもあるので、VBAのようなスクリプト・ツールのように、自分のコンピュータ上で簡単なツールを作って実行出来ます。

https://docs.n8n.io/hosting/installation/desktop-app/

自分のコンピュータ上でワークフローを作って実行したい時には、使ってみると面白いと思います。

連携出来るサービスも数多くありますので、ノーコード、またはローコードでクラウドサービスと連係したワークフローを、作ることが出来ます。

https://n8n.io/integrations/

過去の記事の中でも触れましたが、 n8n が Zapier などと違うのは、このように自社内の環境で実行出来ることです。

デスクトップ・アプリであれば、自分のコンピュータ上のファイルにアクセスが出来ますし、自社サーバにインストールすることで、自社にしかないリソースも利用することが出来ます。

JavaScriptやバッチスクリプトの実行も可能ですので、更にきめ細かい対応が可能です。

ログイン機能

前2回の記事を書いた時には、 n8n にはログイン機能がありませんでした。デスクトップ・アプリであれば問題ありませんが、Webサーバ上で利用するとなると、問題があります。

社内に閉じたネットワーク上で利用するか、BASIC認証を入れるかなどの工夫が必要でした。

しかし、その後、待望のログイン機能もリリースされました!

ログインすると、ワークフローのテンプレート機能も追加されています。コミュニティで作成された様々な既存のテンプレートを元に、ワークフローを組み立てることが出来ます。

n8n のワークフローは、JSONファイルで保存しておくことも出来ます。JSONファイルを保存して、コミュニティに公開したり、バックアップとして利用したりできますので、便利です。

さて、ログイン機能が付いたことで、ユーザ管理機能も追加されました。

ワークフローを複数のメンバで管理したい時など、これで管理しやすくなりました。

n8n の実行結果ログ

今までの記事でも触れ忘れていましたが、 n8n は実行結果もログで残してくれます。

エラーがある場合には、エラーが起きた状態を保持してくれているので、何がおきたのかを確認出来ます。


コミュニティ活動も活発な n8n は、英語ですが、 n8n の使い方の独学用コースを始めました。

https://docs.n8n.io/courses/

コースを完了すると、終了証を発行してくれるようです。ツールを学ぶにも、一人で学ぶよりも、コミュニティと一緒に学べると、モチベーションも違います。

現在、ハッカソンも開催されています。どのようなワークフローを世界中のユーザが作っているのか、結果が出たらまたご紹介いたします。


n8n はフェア・コード・ポリシーをかかげた、オープンソースのツールです。無料で利用出来ますが、導入に関してご相談したいことがあれば、弊社へご連絡下さい。